ポイント捨てるなんて、もったいない?

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スーパー、コンビニ、どこへ買い物に行っても必ず聞かれる、「ポイントカードはお持ちですか?」の言葉。どこに行っても聞かされる質問なので、だいぶ慣れたけれど、毎度「持っていません」っと言わなければならないのが、どうも気に入らない。
レジが無い銀行だって、何かをすると知らぬ間にポイントがたまる。ポイントが消える期限が近づくと、「使わないともったいないですよ」のお言葉。「便利に使った方がいい」と言われて、アクションを促される。
パソコンには、毎日のようにお得な情報メールが送られてきて、毎度ゴミ箱へ捨てなければならない。オンラインショップで買い物をするときは、よほど注意してから決済ボタンを押さないと、何度もメールを止めるための手続きをしなければならない。
たった一枚のカードを持つことで、すべての店のポイントが付くならば良いが、そんな都合良いシステムにはなっていない。「便利でお得」のキャッチフレーズ。商業主義の蔓延は、どこまでエスカレートするだろう?

世の中は商業主義で満ちあふれている。商業イベントがみんなの生活の楽しみになって久しい。クリスマスだってバレンタインだって日本の生活行事ではない。商業的に作られた行事だ。キリスト教徒ではないからクリスマスパーティーはしない、などという日本人はもういないだろう。クリスマスが何の日なのか、わかっていない若者を馬鹿にすることができない。ハロウィーンだって、何の日なのかわからないまま、仮装パーティーを楽しむ人が少しずつ増えている。

みんな楽しくてわくわくすることに夢中になっている。お得な買い物にお得な旅行、役立つ資格に夢のある仕事、次々とお得なことや、夢のある楽しいことへ乗り換えてゆく。世に蔓延する若年層の青い鳥症候群は、商業主義がもたらしたものだと言える。青い鳥症候群は消費者的な心理そのものだ。創りだす側とは反対側にいる人の心理。だから情報が重要になる。何を選んでいるのかで自分のポジションが決まる。仕事をすることそのものに意味を見いだすのではなく、労働の結果から得るものを重要視し過ぎてしまう。損か得かが重要になる。仕事をすることは生きることそのものであるはずなのに。

私は、クレジットカード端末を備えてない、まるで店主が客を選んでいるかのような店に入ると贅沢な気分になる。この贅沢な気分は、商業的にも重要な顧客心理のはずなのだが、そう簡単にそんな店が繁盛しない。商売が大衆心理とは無縁ではいられないものだから。

私はわがままだ。便利でお得な情報に時間を奪われたくない。

2013.5.10  Hitoshi Shirata